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2006年3月17日 (金)

リエゾンとフロリダブルー

リエゾン(エボナイト・オレンジ)購入後、迷わずフロリダブルーのインクを入れました。直後は、何の問題もなく書けました。

しかし、すぐに問題発生です。フローが悪すぎるのです。調べてみると、コンバーターからインクが流れ出て行かないようでした。直ちに洗浄を行い、再度インクを入れてみましたが、症状は改善されません。

洗浄を繰り返しても、ほとんど変化が見られないので、クインクのブルーを試してみましたが、これも大差ありませんでした。

この時点で、様々なインクを試すのは諦めました。我慢してフロリダブルーを使い続けようと思ったのです。インクが出なくなれば、コンバーターからペン芯に送り出し、それで書き続けました。3ヶ月位は、この方法で使っていたと思います。

その後、他にも万年筆を買ったので、リエゾンを少し放置していました。そして、久しぶりに使ってみると、いつまで経っても書けるのです。結局、コンバーターのインクがなくなるまで書けました。いつの間にか、調子が良くなっていたのです。

それ以降、リエゾンの調子が悪くなったことはありません。“重くて硬い”万年筆の特徴を生かし、筆圧をかけずに紙面を滑らすように書き続けることができます。

ウォーターマンの硬いペン先は、筆圧の高い人のためだけではなく、むしろ筆圧の低い人でも十分に楽しめると思います。もちろん、好みではない人がいても何ら不思議ではありません。

とにかく、“どの万年筆が優れている”という議論ではなく、“それぞれの個性を楽しみたい”と思うのです。可能な限りは純正のインクを使用して、その状態の上で各社の個性をより明確に楽しめたらな、とも思います。

フロリダブルーは大好きなインクです。でも、ウォーターマン以外の万年筆で使うことはないでしょう。他の万年筆には他のインクがあるからです。

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