AURORA 85th
モンテグラッパのエキストラ購入直後に衝動的に注文してしまったのが、アウロラ85周年記念万年筆です。本当は12月中旬に届いたのですが、“M”を頼んだのに“F”が届いてしまい、実物を見ただけで即返品になってしまいました。それから再注文して年末には店に届いていたのですから、予想以上に早い入荷だと思います。ただし、年末は忙しくて受け取りに行けなかったので、実際に受け取ったのは今日のことです。
85thは、オプティマをベースとした万年筆であることは、誰の目から見ても明白です。元々、オプティマのデザインが好きなので、85thも、画像を見た瞬間好きになりました。
ただし、オプティマ(バーガンディ)の書き味は感動的とは言い難いもので、“まあ、嫌いではないかな?”、という程度です。“外見と持った感触は好きだけど、書き味は平凡”、という印象なのです。18金を使用しているアフリカが、14金のバーガンディよりも若干軟らかい(気がする)けれど、それほど明確な差があるとも思えません。
だから、85thの書き味には全く期待しておらず、“外見だけで買うには高価すぎる万年筆”だと思っていたので、注文には少し躊躇していました。
しかし、エキストラで赤を選んだことにより、状況は変わりました。鮮明な赤とスターリングシルバーとの組み合わせが、とても好きになってしまったのです。それで、思わず注文してしまいした。
今日初めてインクを入れて書いていますが、予想が外れました。なぜか書き心地が良好です。先ず、オプティマ特有のざらつき感がありません。とても滑らかです。そして、アフリカで感じていた、腰砕け感もありません。非常に良いです。まだ数時間の使用なので、さらに使い続けなければ正確な分析が出来ないと思います。これからも感想を書き続けてみます。
逆に、外見に関しては、前回一度見たので新鮮味が薄れた影響があるのか、強烈な感動はありません。もちろん、綺麗です。非常に好きなデザインです。でも、素材としての美しさは、モンテグラッパのセルロイドが勝るように思えます。
全体的に見れば、大好きな万年筆であることに間違いはありません。デザインだけで見れば、85thの方が好きです。むしろ、手元にないエキストラの印象を美化しているだけかもしれません。
エキストラと直接比べられる日が実に待ち遠しいですが、未だに修理完了の予定日さえ連絡がないという状況はさすがに厳しいです。信頼性やトラブル時の対応ではアウロラの圧勝ですが、それだけでは判断出来ないのも万年筆だと思います。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
赤い万年筆、いいですね。わたしもroyalblueさんに触発されて、1930のローラーボール購入の予定を変更して赤のモンテグラッパ ミヤ アルジェントを手に入れてしまいました。いつまで見ていても飽きない美しいレッドです。このレッドはとても目を引くようで、会議の時に手元に置いていたのですが、みんなが絶賛してくれたのでなんだかうれしくなってしまいました。シェイプも、見た目よりも手によくなじみ、イタリアンデザインの妙というか、奇抜じゃないけれども独特な感じがあると思います。royalblueさんのアウロラのレッドも、いぶし銀のような銀の部分と赤との落ち着いたコンビネーション(?)が魅力的ですね。
投稿: 1930 | 2006年1月 6日 (金) 01:38
1930さん、“ミヤ アルジェント”の御購入おめでとうございます。赤い万年筆は本当に良いですよね。
実は私も、“タートルブラウンのエキストラ1930”を次の本命にしながらも、“ミヤ”には未練があるのです。“エキストラ”の復帰が遅くなれば、“赤いミヤ”を求めてしまいそうです。
それから、“アウロラ85周年”も良いですよ。“エキストラ”と比較すると感動が若干小さかったけれど、間違いなく大好きな万年筆です。
投稿: royalblau | 2006年1月 6日 (金) 21:46
“アウロラ85周年”、実は写真でしか見たことはないのですが、赤でも渋めのような感じがとても惹かれます。いいですねー。ただ、royal blueさんの書かれているとおり、おー、この値段かあ、と、ちょっと圧倒されるところがあって、少し遠い存在です。実はオマスも好きなのですが、やはり、価格が少々高く感じられるので、その点、素材から考えて納得できる価格とデザインの好みでモンテグラッパに惹かれてしまいます。Miyaは今、いつも私の手元で赤く輝き、殺伐となりがちなビジネスの日常に活力を与えてくれています。
投稿: 1930 | 2006年1月 9日 (月) 22:40
1930さん、いつもコメントありがとうございます。
“アウロラ85周年”の赤は、“バーガンディ”の赤よりも鮮明です。“バーガンディ”から暗い色を全て取り除いた赤色です。変な説明ですけど、理解していただけますか?
しかし、“アウロラ85周年”は割高感が強いですね。“アウロラ樹脂”も、綺麗であることに間違いありませんが、モンテグラッパのセルロイドと比べると、若干見劣りします。
ただ、天冠部分にはマザーオブパールや天然水晶を用いているようなので、これが値段を吊り上げている理由なのかもしれません。
それから、値段さえ無視できれば、“アウロラ85周年”は普段使いに適した、優れた万年筆だと思います。私が所有するアウロラ製万年筆の中では、最も書き心地が良いです。でも、今のところは気楽に使う勇気がありません。
ところで、1930さんは、他にどのような万年筆を所有されているのでしょうか?よろしけれは教えていただけないでしょうか?
投稿: royalblau | 2006年1月 9日 (月) 23:56