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2005年5月28日 (土)

IWCについて

数多く存在する時計のブランドの中で、最も好きなのはIWCだ。いや、正確には、最も好きだった、と言うべきだろうか。

IWCと言えば、30Gの重力加速後に耐えるとか、2000m防水とか、超耐磁性とか、一般人が普通に使う時計としては、オーバースペックと言えるほどの耐久性能を持つ時計を生産していることで有名である。しかし、今までにそんなことを求めてIWCの時計を購入したことは一度もない。最初の購入理由は、店員が勧める時計の中で、デザインが自分の好みだった、ということだけである。

それをきっかけとして、IWCに興味が出てきた。会社が存続する限りは修理を受け付けるという、安心して使い続けられる体制を維持していることにも好感を持った。それでも、一番好きなのは時計のデザイン。シンプルで時刻を読み取りやすい文字盤と針。

これは個人的な見解となってしまうが、時計とは、現在の時刻を正確に知るために使うのである。だから、時刻が瞬時に読み取れないような時計は、一部のコレクター的要素を除けば、あまり価値が無いと思っている。しかし、シンプル過ぎては面白みがない。そこで、シンプルさを保ちつつ、美しさや格好良さを表現出来る時計こそが、自分にとっての絶対条件なのだ。それに機械の信頼性や仕上げの美しさが加われば、それは正しく理想の時計となる。

IWCの時計は、自分の要求を極めて高いレベルで満たしてくれた。使っていて心地よい緊張感が味わえ、それでいて決して気疲れすることがない、最高の時計だった。もちろん、IWCよりも優秀な時計はいくらでも存在すると思う。だから、自分にとっての最高のパートナーという意味である。

しかし、今のIWCは、入門的なモデルを減らし、全体的に価格が上昇し、時計のデザインも変わってきた。現行の時計には、欲しいモデルが全く無い、ということではないのだが、以前の好感は薄れてしまった。これは、昔からのモンブラン愛用者が、現在のモンブランの姿を見て嘆いているのと同じ気持ちなのかもしれない。

今までに多数の優秀な時計が存在し、中古で良ければ入手も可能である。しかし、過去を振り返るのは好きではない。過去に逃げれば、新しい出会いを自ら断ち切ることになる。だから、多少の不満はあっても、今のIWCと付き合っていきたい。

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